枠を取り払う☆
今から20年ほど前の話。
私はチェコ共和国の首都プラハに住んでいました。
その時、一緒に住んでいたチェコ人の大家さん一家には、4歳と5歳の女の子がいました。
ある秋の日、大家さんが笑顔で私に言いました。
「うちの5歳の娘は、少し精神的な発達が遅いから、小学校入学は1年遅らせるんだ♪」
「え????!!!!!」
当時の私はただびっくりして聞いていましたが、今の私ならこう言うでしょう。
「それはとっても大事なことですね。その方が娘さんにとって幸せですものね。」
「日本もそういうことが当たり前にできるようになればいいなぁ」
今は本当に様々なお子さんがいることがはっきりしています。
「6歳=1年生」と決めなくても、その子どもに適した速さで就学できればいいなぁと、私は思います。
あとは何らかの理由で学校に行けていなかったり、学習にちゃんと取り組めていなかったりした子どもが、後に学習ができる状況が整った時点で、また学びたい学年から学べるように…とか。
当たり前だと思っている枠を取り払うと、皆が楽になれるものです。
1つの見方でしか見ることができなかった子どもたちを、いろんな方向から見られるようになるからです。
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